「ゴルゴ13」の作品で知られる漫画家のさいとう・たかをさんが24日にすい臓がんのために亡くなっていたことが29日分かった。84歳だった。一報が流れたのは自民党総裁選が投開票が始まったタイミングで、「ゴルゴ13」の大ファンで知られる麻生太郎財務相(81)にも衝撃が走った。
麻生氏は無類のマンガ好きで知られ、中でも「ゴルゴ13」の大ファンで知られる。単行本は全巻揃え、「ゴルゴ13を読むと、いろいろと国際情勢が分かるんだ」と読み込むほど。今年5月に「ゴルゴ13」が201巻の世界記録を更新した際には「あれだけのインターナショナルな小説は日本で読んだことはなかった」と祝辞を送っていた。
さいとう氏とも親交が深かった縁から、2017年には外務省が「ゴルゴ13の中堅・中小企業向け海外安全対策マニュアル」を発行。これも麻生氏の仲介して、実現したものだった。
それだけにさいとう氏の訃報は麻生氏やファンにとってはショックが大きいが、救いは「ゴルゴ13」が今後も続くことだ。ビッグコミック編集部は連載の継続を発表。今後も麻生氏は「ゴルゴ13」を読み続けることができそうだ。