パドレス・ダルビッシュは4回5安打2失点で11敗目 直球、変化球ともキレなし

ドジャース戦で先発登板したダルビッシュ(ロイター=USA TODAY Sports)

パドレスのダルビッシュ有投手(35)は28日(日本時間29日)に敵地ロサンゼルスでのドジャース戦に先発して、4回を5安打2失点、6三振4四球で11敗目(8勝)を喫した。打者21人に85球。防御率4・22。チームは1―2で敗れて4連敗。開幕前の地区優勝候補がまさかの借金1となった。

直球も変化球もキレがいまひとつ。立ち上がりから毎回得点圏に走者を背負って、球数がかさむ苦しい投球だった。初回、先頭ベッツに三塁線を破る二塁打を許した。一死後、T・ターナーを2球で追い込むも3球ファウルで粘られた6球目、真ん中の甘いスライダーを左中間二塁打されて簡単に先制点を奪われた。

2回は2四球と安打で二死満塁とされたが、シーガーを中飛に打ち取りピンチをしのいだ。すでに球数は46に達した。

3回は内野安打と四球で二死一、三塁のピンチでポラックにカウント0―2からの3球目、93マイルの外角直球を左前に運ばれて2点目を失った。

4回はカーブを多投して3巡目に入ったドジャース打線を2三振を含めて初めて三者凡退に抑えたが、この回で降板となった。ドジャース打線にあと1本が出ていれば、序盤で大量失点してKOされていただろう。

ワールドシリーズ制覇のキーマンとして期待されたダルビッシュだが、ここまでわずか8勝。地区Vの有力候補と目されたチームはプレーオフに進むことができなかったばかりか、勝率5割を割ってレギュラーシーズンを終える可能性すらある。

これまで通り中4日なら次回登板は10月3日(同4日)の今季最終戦だ。先発マウンドに上がるなら今季の不振を払しょくする投球を見せてもらいたい。どうなるか。

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