パドレス・ダルビッシュが大炎上で10敗目 自己ワーストタイの4被弾で8失点

10敗目を喫したダルビッシュ(ロイター=USA TODAY Sports)

パドレスのダルビッシュ有投手(35)は13日(日本時間14日)に敵地サンフランシスコでのジャイアンツ戦に先発し、4回を4被弾を含む6安打8失点、3三振3四球で10敗目(8勝)を喫した。打者21人に96球。防御率4・32。最速は96マイル(約154キロ)だった。チームは1―9で大敗して4連敗、ワイルドカード争いで3位に後退した。一方、ジャイアンツはポストシーズン進出を決めた。

制球が悪く、キレを欠き、甘い球を痛打されるダルビッシュらしくないマウンドだった。初回、ラステラに先頭打者本塁打を浴びた。カウント1―2からやや外寄りのカットボールを中堅バックスクリーンへ打ち込まれた。一死後に四球を与えてウェードに外角直球を右中間へ適時三塁打。クロフォードを再び歩かせると、ロンゴリアに1ボールから甘いカットボールを左越え3ランされた。

2回は一死後に四球で出塁させたが、後続を右飛、三ゴロで無失点。タティスの右越え適時二塁打で1―5とした3回は三者凡退に抑え、修正したと思われた。

しかし、4回に再び2被弾。先頭ヤストレムスキーにフルカウントから8球目の直球を右中間本塁打され、二死一塁で迎えたベルトにもフルカウントから8球目のシンカーを右翼へ2点本塁打を叩き込まれた。5回一死無走者で回ってきた打席で代打を送られて退いた。

1試合4被弾はカブス時代の2019年8月21日以来で、自己ワーストタイ。その時も相手はジャイアンツだった。初回5失点は初回失点の自己ワーストで、8失点はレンジャーズ時代の17年7月20日のマーリンズ戦の10失点に次ぐワースト2位だった。

前回登板の8日(同9日)のエンゼルス戦では6回を3安打1失点で自身の7連敗をストップして、6月21日(同22日)以来、11試合ぶりの8勝目を挙げたが、2連勝はならなかった。チームのプレーオフ進出のためには次の登板で負けは許されない。相手打線を圧倒する投球に期待だ。

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