【新日本・G1】US王者・棚橋がタマに薄氷勝利 白星先行で「2点差でオカダに食いついていく」

タマ・トンガ(奥)を丸め込んでフィニッシュする棚橋

新日本プロレス29日後楽園大会「G1クライマックス」Bブロック公式戦で、IWGP・USヘビー級王者の棚橋弘至(44)がタマ・トンガ(38)を下して2勝目をあげた。

掟破りのスリングブレイドからのハイフライフローを浴びた棚橋は、ガンスタンをツイスト&シャウトで切り返し意地の反撃を開始する。本家本元のスリングブレイドからハイフライアタックで勝負にでた。

ところがハイフライフローをかわされると、起き上がりざまにガンスタンを浴びて大の字に。万事休すかと思われたが、ダメージの深いタマのカバーが遅れたのが幸いした。カウント2で返すとそのまま横十字固めで押さえ込み、意表を突く3カウントを奪ってみせた。

薄氷の逆転勝利で白星を先行させた。「最初にオカダ(・カズチカ)に1敗したのは痛いけど、G1クライマックス20年目の経験から言わせてもらうと、何かあるよ。このままいくはずねえなって思いがあるから。だからこそ2点差でオカダに食いついていく」と1敗で追走していく決意を表明。「勝ち星先行したとこで言っておこうかな。ちょっくら、優勝してきます」と、2015年、2018年大会から続く〝3年周期〟でのG1制覇を改めて誓っていた。

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