【新日本・G1】オカダが無傷3連勝 YOSHI―HASHIとの激闘制し「何かエモかった」

YOSHI‐HASHI(左)をレインメーカーでフィニッシュするオカダ(東スポWeb)

新日本プロレス29日後楽園大会「G1クライマックス」Bブロック公式戦で、オカダ・カズチカ(33)がYOSHI―HASHI(39)とのCHAOS同門対決を制して開幕から無傷の3連勝を飾った。

2012年1月東京ドーム大会で同時凱旋帰国し、その後はCHAOSで共闘してきたYOSHI―HASHIとのシングル戦績は過去12戦全勝。だがこの日は、NEVER6人タッグ王座奪取後に著しい成長を遂げてきた盟友に追い詰められた。

バタフライロックに長時間捕らえられたオカダは、スリーパーホールドに移行されて窮地に。スワントーンボムをかわしてドロップキックで反撃に出ても、レインメーカーをかわされカルマをフェイントにした丸め込みであわやの場面を作られた。

それでもカルマだけは許さないオカダは、体勢を切り抜けるとそのまま開脚式ツームストーンパイルドライバーで一気に形勢逆転。最後はレインメーカーを完璧にヒットさせて26分53秒の激闘に終止符を打った。

2020年1月東京ドーム大会でIWGPヘビー級王座を失って以降、思うような結果を残せていなかった。だが今大会では開幕戦(19日、大阪)で棚橋弘至を撃破し完全復活宣言。無傷の3連勝と、圧倒的強さを誇ったかつての姿が戻ってきた。「もうそろそろ、嫌になってきたんじゃない? オカダ、強くてもういいよって思ってきた人もいるんじゃない? まだまだだよ。まだまだ強いオカダ・カズチカ見せて行きます」とアピールした。

デビュー前から切磋琢磨してきたYOSHI―HASHIとの公式戦は「最初にレスリングやっただけで、何かエモかった」と振り返りつつも「俺はもっと先見てるんで」と言い切った。次戦(10月1日、浜松)は後藤洋央紀とCHAOS対決が続くが「熱い試合をしますっていうのももちろんあるんだけど、そこはね。強いオカダ・カズチカ、強いレインメーカーを見せてく舞台なんで。後藤さんにも申し訳ないですけど、軽く先を見させてもらおうかなと思ってます」とどこまでも自信は揺るがなかった。

© 株式会社東京スポーツ新聞社