ソフトバンク4連勝で上位追走 300号弾の松田「301本目をチームの勝利のために打ちたい」

お立ち台のソフトバンク・松田(東スポWeb)

熱男のメモリアル弾で4連勝を飾った。ソフトバンクが29日の西武戦(ペイペイ)に9―0で大勝。貯金を2とした。現在4位ながら上位を追走中。残り20試合とはいえ3位・楽天と0・5ゲーム差で、首位・ロッテまでも5ゲーム差となった。

3回、松田宣浩内野手(38)のバットが快音を響かせた。今季初の5番起用。二死二塁の場面で左腕・浜屋の直球を捉えた。「1打席目にチャンスで凡退してしまい、再びのチャンスだったのでつなぐ意識で打席に入りました」。打球は左翼ホームランテラスにスタンドイン。今季の13号は史上44人目となる通算300号アーチとなった。

チームにとって大事な終盤戦。ベテランとして頼もしく与えられた出場機会で役割を全うしている。「ユニホームを着ている以上、ずっと試合に出続けたいのが野球選手」との強い信念を持ちつつも「チームの勝ちが一番上に来る。与えられたところで自分の打球を飛ばしていきたい」と力を込めている。

かねて自らを中距離打者と位置付けて「数多くテラスに飛ばせるようにしたい。ホームランはホームラン。地の利を生かしたい」。こうチームを勝利に導く打撃を掲げてきた。この日の一発はギリギリでテラスに届く一撃。「自分のホームランはテラスに運ぶ打球なので、自分らしい300本目を打つことができました」と胸を張った。

プロ1号は2006年のルーキー時代に出場22試合目にして放った。「当時王監督が結果も出ないのに使っていただいた。こんなに一軍ってすごいんかとレベルを感じながら出た1本目がスタートだった」。

そこからアーチを積み重ねて快挙を達成した。「まだまだ通過点と思うので、これからも1本1本増やしていきたい。301本目をチームの勝利のために打っていきたい」と熱い思いを口にした。

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