台風16号北上 夜から伊豆諸島は大荒れに 東海や関東も天気下り坂 北日本は雷雨に注意

 きょう(木)は、台風16号の北上に伴って伊豆諸島では次第に雨や風が強まり、東海や関東にも午後は台風の北側に広がる雨雲がかかり始める予想。台風は、あす(金)にかけて非常に強い勢力を維持したまま伊豆諸島に接近して大荒れとなるおそれがある。あす(金)は関東や東北の太平洋側を中心に雨や風の強まる所がありそうだ。
 また、きょう(木)は、北海道や東北北部は前線が通過する影響で雨や雷雨になり、激しく降る所がありそうだ。

伊豆諸島は夜から大荒れに

 大型で非常に強い台風16号は、午前3時現在、日本の南の海上を1時間におよそ20キロの速さで北北東へ進んでいる。台風は勢力を維持したまま、あす(金)の明け方から昼過ぎにかけて伊豆諸島に接近する見込み。
 そのあと、台風は日本の東を北東へ進む見通し。

 伊豆諸島では、台風16号の接近に伴って風や雨が強まり、伊豆諸島では非常に強い風が吹く見込み。あす(金)にかけて暴風、うねりを伴った高波、大雨に警戒が必要となる。
 伊豆諸島では、あす(金)予想される最大瞬間風速は50メートルとなっていて、一部の電柱が倒壊したり、建物の一部が広範囲に飛散するおそれもある猛烈な風が吹く見込み。あすは、不要不急の外出を控え、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重な警戒が必要だ。
 伊豆諸島では今夜から非常に激しい雨が降り、あす(金)にかけて大雨となるおそれがある。

 また、近畿や東海、関東も午後から台風の北側に広がる雨雲がかかり始め、夕方以降は本降りの雨となる所がありそうだ。
 太平洋側の各地も、うねりを伴った高波に注意が必要となる。

東~北日本の太平洋側もあすは雨風強まる

 あす(金)になると台風16号の北上に伴って、伊豆諸島だけでなく、静岡県や関東、東北の太平洋側でも局地的に非常に激しい雨が降り、大雨となるおそれがある。土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫に警戒が必要だ。風も強まって荒れた天気になる所がある見込み。
 飛ばされやすいものは室内にしまうなどの対策はきょう(木)のうちに済ませ、あす(金)は最新の情報を確認して交通機関への影響にも注意したい。

北海道や東北北部は不安定

 また、きょう(木)は、北海道や東北北部では日本海から近づく低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が不安定となる。局地的に激しい雨の降る所がありそうだ。土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫とともに、落雷や突風、ひょうにも注意が必要となる。

 西日本は晴れ間の出る所が多いものの、日本海側ではにわか雨の所がある見込み。

気温高く北陸や西日本で真夏日も

 暖かな空気が流れ込むため、日中の気温は全国的にこの時季としては高く、東海や北陸から西の各地は日中の気温が30℃くらいまで上がる予想。
 また、東京は26℃、仙台は28℃ と、湿度も高く蒸し暑く感じられそうだ。

(気象予報士・及川藍)

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