自民新総裁に岸田氏 長崎県内は河野氏がトップに 党員・党友票4割獲得

県内の党員・党友票を集計する職員=長崎市、自民党県連

 自民党新総裁に岸田文雄氏が選出された29日、長崎県内でも党員・党友票の開票作業が実施され、河野太郎氏が投票総数の約4割を獲得しトップだった。続いて岸田氏、高市早苗氏、野田聖子氏の順。
 党県連によると、県内の党員・党友2万4081人に投票用紙を郵送し、1万3320人が投票。投票率は55.31%だった。有効投票は1万3269票(無効51票)。
 各候補の得票は河野氏が5213票、岸田氏が3割強の4464票、高市氏が約2割の2730票で、野田氏は1割未満の862票にとどまった。
 開票作業は午前9時すぎから長崎市江戸町の県連で始まった。県連職員ら15人が候補別に投票用紙を100枚ずつ束ねて機械で集計した。
 近年の総裁選の県内投票率は昨年が50.16%、3年前が49.79%で、いずれも今回が上回った。県連の山本啓介幹事長は「党員数が多いためか全国で見ると投票率は低かった」と明かした上で「県内で河野氏に投票するよう動いた人はいなかったが、トップになったのは驚きだ」と述べた。


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