「宣言」解除決定から一夜 飲食店で酒提供の準備進む

緊急事態宣言の解除が決まってから一夜明け、飲食店ではお酒の提供再開に向けて準備が進められています。

東京都内では9月29日、新たに新型コロナウイルスの感染者が267人確認されました。新規感染者の確認は4日連続で300人を下回りました。こうした中、緊急事態宣言の解除に向けて都内の居酒屋では急ピッチで準備が進められています。

千代田区内神田にある居酒屋「にほんしゅほたる」では、10月1日夜に料理を十分提供できるよう、食材をこれまでの2倍注文したといいます。山畑晃一店長はようやくお酒が提供できる喜びの一方、「このタイミングで解除してリバウンドが年末に向けて来るのではないのか。あるいは、しばらく外で飲んでなかったお客さんが急に外に来るのかそれとも全く来ないのか。いっぱい来過ぎて困るのか、全く来なくて困るのか。全く分からず、読めない」と話し、夜の営業再開には不安もあるといいます。

さらに店長は報道を見て、あることに気付いたといいます。山畑店長は「(東京都の)昔の『白いベースの虹ステッカー』では駄目だというので研修を受け、新しい『水色ベースの虹ステッカー』に取り替えた。新しいステッカーが店にないと営業がきちんとできないので、これがあればお客さんも安心でしょうし、急いでそろえた」と話しました。ステッカーを貼り替えたことで、新たな気持ちで客を迎えることができると一安心の様子です。山畑店長は「準備はこれでばっちりなので、お客さんが来てくれるのを待つだけです」と、夜の営業再開の準備を進めています。

<1都3県で連携 「リバウンド防止措置期間」実施へ>

こうした中、東京都の小池知事は首都圏の1都3県の知事によるテレビ会議に参加し、緊急事態宣言の解除後の期間について、首都圏で連携して感染防止の対策を図ることを確認しました。10月1日から24日まで東京都が掲げている「リバウンド防止措置期間」を1都3県で実施していくとともに、飲食店の時短営業やイベント開催の条件などについて共同で取り組んでいく方針を固めました。

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