非常に強い台風16号 1日(金)は伊豆諸島や関東沿岸で高波に厳重警戒を

 台風16号は、10月1日(金)明け方から昼過ぎにかけて伊豆諸島にかなり接近する見込み。伊豆諸島では猛烈な風が吹き、伊豆諸島や関東では猛烈にしける所がある見込み。暴風や高波、大雨に厳重な警戒が必要だ。

 大型で非常に強い台風16号は、30日(木)午後3時には日本の南にあり、1時間におよそ30キロの速さで北北東へ進んでいる。中心の気圧は945ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートルで、中心から半径280キロ以内では風25メートル以上の暴風となっている。台風は非常に強い勢力を保ったまま、1日(金)明け方から昼過ぎにかけて伊豆諸島に最も接近し、その後は加速しながら日本の東を北東へ進み、3日(日)までに温帯低気圧に変わる見込み。

高波に厳重警戒

 西日本の太平洋側や小笠原諸島では1日(金)にかけて、東日本から東北にかけての太平洋側では2日(土)にかけて、うねりを伴って大しけとなる所がある見込み。特に伊豆諸島と関東沿岸では、1日(金)はうねりを伴った猛烈なしけとなる所がある見込み。伊豆諸島と関東の沿岸では、高波に厳重な警戒が必要だ。

<1日(金)にかけて予想される波の高さ>
 伊豆諸島  11メートル
 関東    9メートル
 小笠原諸島 8メートル
 東海    7メートル
 近畿、東北 6メートル

<2日(土)に予想される波の高さ>
 関東  7メートル
 伊豆諸島、東北 6メートル

暴風に警戒

 伊豆諸島や、東日本から東北にかけての太平洋側沿岸では、1日(金)に暴風となる所がある見込みだ。特に伊豆諸島では、一部の電柱が倒壊したり、建物の一部が広範囲に飛散するおそれもある猛烈な風が吹く見込み。伊豆諸島では、不要不急の外出を控え、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重な警戒が必要だ。なお、東・西日本では、台風の影響で1日(金)にかけて潮位が高くなる所があるため、高潮に注意が必要だ。

<1日(金)に予想される最大瞬間風速>
 伊豆諸島 50メートル
 関東   40メートル
 東海   35メートル
 東北   30メートル

大雨に警戒

 伊豆諸島は30日(木)夜から雨が強まり、1日(金)は東日本の太平洋側を中心に非常に激しい雨が降り、大雨となるおそれがある。土砂災害に厳重に警戒すると共に、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要だ。伊豆諸島は1日(金)にかけて、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要で、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めたい。

<1日(金)夕方までの予想雨量(多い所)>
 伊豆諸島 300ミリ
 関東  150ミリ
 東海  100ミリ
 東北  60ミリ

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