沖縄県内コロナ新規64人、5人死亡 疾患なし、軽症の死亡も

県は30日、新型コロナウイルスに感染した5人が死亡し、新たに10歳未満から70代の計64人が感染したと発表した。県によると、死亡したうちの女性1人は自宅療養中だったが、県が借り上げた療養施設ではない一般の宿泊施設に自ら移動し、その後に亡くなったのが見つかった。女性は施設側に感染していたことを伝えていなかったという。 県によると、自宅から一般の宿泊施設に移動した後に死亡が確認されたのは南部保健所管内在住の50代女性。医療機関を受診し、8日に陽性と判明した。基礎疾患がなく、医師の診察も踏まえ、軽症であることから家族のいる自宅で療養することになった。

 その後、女性は自宅を離れ、自ら予約して宿泊施設に移動した。14日までは自動音声や職員による健康観察に回答していた。

 15日、宿泊施設の従業員が倒れている女性を見つけ、救急隊員がパルスオキシメーターを見つけたことなどから、感染者と確認された。移動した経緯や接触者などの詳細は確認中という。

 30日の新規感染者の年代別内訳は10歳未満と40代がいずれも13人で最多。推定感染経路が判明したのは28人で、内訳は家庭内22人、職場内、友人・知人、その他が各2人。

 在沖米軍関係の新規感染者は6人だった。

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