任期満了、半年違いの大磯町長・町議 落選しても返り咲き?「選挙は同日実施を」町民の陳情採択

大磯町役場

 任期満了日が約半年ずれている神奈川県大磯町長と同町議の2選挙を同日実施するよう求めた町民からの2件の陳情が30日、同町議会で採択された。

 投票率アップや経費節減が期待され、町議会は今後、任期途中の議会解散に向けた議論を始める。ただ、反発も強く実現は見通せない。

 同町は1954年、旧国府町との合併を契機に選挙日程が7カ月ずれた。このため、町長選に現職町議が立候補し、落選した場合も半年後に町議に返り咲きできることから地元では「大磯方式」とも呼ばれた。2006年の町長選で敗れた現職が半年後の町議選で当選したケースもあった。

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