韓国紙「輸入車はドイツ車が人気も、高齢層ほど日本車を好む」「不買運動のなか興味深い」

韓国の輸入車市場において、若年層はBMWを好み、中高年はベンツ、高齢層は日本車を好むようだ。

参考記事:日本人卑下するステッカー貼った韓国車にネットで賛否 不買運動を強調か

韓国の自動車専門紙オートポストは1日、韓国輸入自動車協会が集計した統計(今年1月~8月)をもとに、このように報じた。

輸入車の購入台数において、20~30代の男性はBMWを最も多く購入した。女性はベンツが最も多かったが、僅差でBMWが2番目に多く売れた。同紙は、若年層でBMWを購入する割合が高いことにういて、「BMWの優れた走行性能のため」であるとし、「BMWはベンツ、アウディなどの競争ブランドよりもスポーツドライビングを打ち出すブランドであり、加速性能、コーナリング性能、固体サスペンションなどで究極の運転の楽しみを追求している」と指摘した。

画像:レクサスコリア

次に、40~50代の中高年層ではベンツが最も多く売れたことが分かった。男女ともにベンツの販売台数が1位だった。これについてオートポストは、「中高年層は、ブランド価値と乗り心地を重視する」とし、「中高年層のベンツの選好度が高い理由は、スポーツ性より快適さを追求する傾向が強まり、経済的にも若い層よりも余裕があるため、コスパより、多くのお金を出してでもブランド価値の高い車を選択することになる」と分析した。

また、「国内で最も売れる輸入車であることから、無難と考えて選択する傾向もある」とし、「他の人がみんな買う車だから無難だと思って買った」という回答が意外に多かったと伝えている。

60~70代の高齢層でも、やはりベンツとBMWがよく売れたが、他の年齢層とは異なり、男女ともに3位にレクサスがランクイン。トヨタやホンダの順位も高かった。

これについてオートポストは、「年齢が高くなるほど、日本車選好度が高くなる」とし、日本の不買運動の影響で、日本車に対する否定的な認識が高る状況にも関わらず、この層の日本車購入割合が高いことが「興味深い」と伝えている。

日本車に関してはハイブリッド車の販売が最近韓国で復調しており、不買運動の勢いは当初ほどの勢いはないとみられている。しかし、ネットでは日本車や同車主への批判が多くみられる一方、不買運動を強調する意図なのか日本を卑下したステッカーを車の背面に貼る自動車が現れネットで物議を醸した。

参考記事:韓国自動車紙「かつて日本車は破壊的で最先端だった」「今はガンダムのよう…感性より数字に」

参考記事:韓国紙「不買運動時、日本車は些細な違反でも通報された」「今は現代車を不買しろとの声が…」

参考記事:現代自動車が米で55万台をリコール ウインカーが逆側で点滅…

© 合同会社WTS研究所