FC東京長谷川監督が多摩川クラシコを前に川崎を“ほめ殺し”

雨の中、精力的に指導する長谷川監督(FC東京提供)

FC東京の長谷川健太監督(56)が「多摩川クラシコ」と呼ばれる2日の川崎戦(等々力)を前に、昨季王者の強さを称えながら分析した。

1日の練習後にオンラインで取材に応じた指揮官は、川崎について「本当に強いチームだなと。選手が抜けてどうかなと思ったが、ここ数試合を見て改めて川崎の強さを感じている」と3試合連続の逆転勝利という勝負強さを警戒した。

「チャンピオンチーム特有のオーラがある。本当に強いチームは残り10分、15分でひっくり返してしまう。内容は悪くても勝ちきってしまう強さ、自分たちのスイッチが入ったら押し切ってしまう強さ。川崎の切り替えとか前線からのチェースは迫力があるし、我々はここ数年苦しい戦いを強いられている」と相手の長所を次々と挙げる。

さらに「鬼木監督なら私の手の内なんてすべて見透かされていると思う」と相手の指揮官の手腕まで持ち上げて〝泣き〟を入れた。

とはいえ、そこは日本屈指の名将。もちろん勝利へ向けてしっかりと準備を進めており「がっぷり四つまではいかなくても、なんとか勝負に持っていけるように。現状持てる力をすべてぶつけていく。チャレンジャーなので。多摩川クラシコだし、ライバルチームという意味でも我々の持っているすべての力をぶつけていきたい」と全力で王者を撃破する覚悟だ。

現在リーグ戦で9位と波に乗り切れない状況が続くが、アウェーで川崎を撃破して勢いをつけたいところだ。

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