白鵬の記憶に残る“2番”の相撲 先輩横綱からの「金星」と大記録が幻になった黒星

これまでの思いを語った白鵬(代表撮影)

大相撲の元横綱白鵬の間垣親方(36)が1日、東京・両国国技館で引退会見を行った。

通算1187勝247敗253休の間垣親方は、報道陣に〝記憶に残る一番〟を問われると「たくさんありますけど、私は1つに選べません。2つにしたいと思います」と即答。

まずは「(幕内に)挙がってきて、上位で壁に当たったとき。最初の最後の金星の横綱朝青龍関との一番」を挙げた。後に自身も番付の最高位に名を連ねることになるが、平幕でモンゴル出身の先輩横綱を破ったことが脳裏に焼き付いているようだ。

さらに「なんといっても双葉山関の69連勝の(記録に挑んだ)時に負けた稀勢の里関との一番」。当時63連勝で、大記録に迫っていた中での黒星だった。

それでも同親方は「その一番があるからこそ、この63連勝にふさわしい相撲を取らないといけない、恥ずかしくない相撲を取らないといけないという思いでここまでやってこれたのかなと思います」と語った。

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