台風16号の強風で転倒、神奈川で9人けが 真鶴で建物破損も

台風の接近で風雨が強まり、人影がまばらな横浜駅西口=1日午前

 神奈川県内では、台風16号が接近した1日昼頃から夕方にかけて強風が吹き、県のまとめでは、藤沢、厚木、横浜市などで転倒した男女計9人が負傷した。横浜地方気象台によると、最大瞬間風速は三浦市で26.7メートル、横浜市中区では25.8メートルを観測した。

 藤沢市によると、1日午前、市内の歩道を歩くなどしていた70~90代の男女計3人が強風にあおられて転び、肩や顔などにけが。厚木市では90代男性、横浜市港南区では70代女性が負傷した。県の集計では、伊勢原、海老名、鎌倉の各市と葉山町でも70~90代の男女計4人が転倒し、軽傷という。 

 海上を中心に風が強まったため、相模湾に面する三浦市から湯河原町にかけての13市町には、暴風警報が発表された。真鶴町では強風の影響とみられる建物の破損があったという。相模湾沿岸は波も高まり、西湘バイパスは海側の下り線を中心に通行止めが続いた。

 横浜市など県東部では、台風を取り巻く雨雲がかかった影響で昼頃に雨が強まった。降り始めから午後7時までの雨量は、横浜市中区で130.0ミリを記録。同市港北区と三浦市はともに106.0ミリだった。

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