カージナルス・ウェインライトが1年契約 引退時期は明言せず

日本時間10月2日、カージナルスはアダム・ウェインライトと2022年シーズンに向けて1年契約で合意したことを発表した。「他のチームには行きたくない。(他のチームでプレーするなんて)そんなことあるわけないじゃないか」と語り、長年プレーしてきたカージナルスへの愛着を強調したウェインライト。契約内容について詳細は明らかにされなかったが、「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンは年俸1500万ドル以上であることを伝えており、今季の800万ドルから大幅アップとなる。

現在40歳のウェインライトは今季32試合に先発して206回1/3を投げ、17勝7敗、防御率3.05、174奪三振という全盛期を彷彿させる好成績をマーク。安定感抜群の活躍で故障者が続出したカージナルス投手陣を牽引し、日本時間10月7日に行われるワイルドカード・ゲームで先発することがすでに決まっている。

長年バッテリーを組んできたヤディアー・モリーナが来季限りでの現役引退を発表している一方、ウェインライトは引退時期について明言しなかった。「3度も引退するような選手にはなりたくないんだ。いつ引退の準備が整うかをしっかり見極めたい。(引退の可能性が)100%になったときに発表するよ」とウェインライト。家族を大切にしていることで知られるウェインライトだが、引退するときには5人の子供たちに犬を買ってあげることを約束しているという。

引退時期について明言しなかった一方で「ほぼ間違いなく彼(=モリーナ)と一緒に去ることになるだろう」とも語っており、来季限りでの現役引退が濃厚。女房役のモリーナについては「僕にとって単なる1人の捕手ではない。最高の親友の1人だよ」と話した。

ビル・デウィットJr.会長はウェインライトについて「カージナルスの球団史上において最も偉大な選手の1人だ」とコメント。メジャー史上4位となる通算304試合で先発バッテリーを組んできたウェインライトとモリーナの2人にとって、来季は現役生活を締めくくる最後の1年ということになりそうだ。

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