レンジャーズが有原航平のDFAを発表 2年契約の1年目

日本時間9月20日、レンジャーズはマイク・フォルティネビッチの戦列復帰に伴い、有原航平をDFAとしたことを発表した。有原は北海道日本ハムファイターズからポスティング制度を利用し、昨年12月に2年620万ドルでレンジャーズと契約しており、今季は2年契約の1年目。来季は年俸260万ドルの契約が残っており、このタイミングでのDFAは意外な動きと言える。なお、この日のホワイトソックス戦が終わったあとにクリス・ヤングGMがオンライン会見を開き、今回の動きについて説明する予定となっている。

DFAとはメジャー契約を結んでいる選手をロースターの40人枠から外す際に取られる措置である。他球団はウエーバーを経由して有原を獲得できるが、その場合はレンジャーズと有原が結んでいる契約をそのまま引き継ぐ必要がある。10先発で2勝4敗、防御率6.64という有原の成績を考えると、ウエーバー経由での獲得を希望する球団が現れる可能性は低いとみられる。よって、有原は40人枠外のマイナー選手としてレンジャーズに残るか、FAとなって新たな所属先を探すことになるだろう。FAになった場合、レンジャーズに2年契約の負担義務があり、他球団は最低保証年俸を支払うだけで有原を獲得できる。

メジャーデビューからの4先発で2勝1敗、防御率2.21と好スタートを切った有原だったが、その後の3先発で0勝2敗、防御率17.28と打ち込まれ、5月上旬に右手中指の打撲で故障者リスト入り。その後、右肩の手術を受けたことが発表され、9月まで戦列復帰できなかった。戦列復帰後も3先発で0勝1敗、防御率6.75と低調。シーズン通算の奪三振率は5.31とかなり低く、40回2/3を投げて11本塁打を浴びるなど、球威不足が目立っていた。

来季の契約が残っているにもかかわらず、有原のDFAを決断したレンジャーズ。試合後のオンライン会見でヤングGMが何を語るか注目される。

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