エンゼルス・大谷翔平 得点貢献度はジャッジ超え

米のベテラン記者が大谷を絶賛(ロイター=USA TODAY Sports)

米スポーツサイトのアスレチックは1日(日本時間2日)、大リーグ取材歴40年以上のベテラン記者ジェイソン・スターク氏(70)が解説を交えながら、今季のMVPなどを独自発表した。

エンゼルス・大谷翔平投手(27)が有力候補に挙がっているアメリカン・リーグのMVPレースについて同氏は「『(大谷の)打率(2割5分9厘)を見てみろ』とか『もしブラディ(ゲレロ)が3冠王になったら』とか、私たちはまだ間違った議論をしている」と大谷以外を推す声を一蹴。対抗馬のゲレロ(ブルージェイズ)は打率、本塁打、打点の3冠の可能性もあるが「とても素晴らしいのですが、ごめんなさい、あなたはスーパーヒーローと競っているのです」と2位に値するとした。

大谷が優れている理由としてまず挙げたのが、カージナルスのウェインライト、ブレーブスのモートンら800人以上の投手よりも多い4・1のWAR(同じポジションの代替選手と比較してどれだけ勝利を上積みできるかという指標)をマークしていること。さらに球場などの外的要因も考慮したOPS+(チームの得点に貢献できた数値)は158で、これはヤンキースのジャッジ(150)、カージナルスのゴールドシュミット(144)よりも高い。現時点での本塁打数45も、ドジャースのベッツとヤンキースのリゾの合計よりも多く、三塁打8本はリーグトップ。長打数はゲレロやフィリーズのハーパーよりも多い78本であることを挙げた。

また、奪三振率29・3%はドジャースのビューラーの25・3を上回っており、ゲレロはこの二刀流のスーパーヒーローにどうやって対抗するのか、疑問を投げかけた。

© 株式会社東京スポーツ新聞社