〝もよおしてきた〟猛虎打線 初回にいきなりマルテの一発で3得点 

先制の3点本塁打でナインとラパンパラポーズを決める阪神・マルテ

10月に入り、猛虎打線が〝もよおして〟きた。阪神は2日の中日戦(甲子園)、初回から電光石火の速攻でさっそく試合の主導権を握った。

中日先発・ロドリゲスから、先頭の近本が右前打で出塁すると、続く中野が6球目にラン・エンドヒットを決め、無死一、三塁。ここで前日、来日初のシーズン20本塁打をマークしたマルテがこの日も仕事をこなした。

カウント3―1から3球ファウルで粘った後のスライダーを完ぺきに捉えた。「前のふたりがすごく良い形でチャンスメークしてくれたから、点を取るという自分の仕事をしたいと思っていたよ。高めに浮いてきた球にしっかりコンタクトできた」と振り返る、手応え抜群の一撃は左翼席へと飛び込む先制21号ランとなった。

ベンチ前で恒例のラパンパラポーズを決めた助っ人は「チームメイトとファンのみなさんと今日もラパンパラができて最高の気分だよ」とニンマリ。9月は低空飛行が続いた打線だったが、前日は大山、マルテの2発で5得点。この日は、幸先よくマルテの一発で初回3得点。月が変わり、猛虎打線は本来の状態を取り戻そうとしている。

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