〝ハルト無双〟は継続 阪神・高橋遥人 2試合連続完封勝利で27イニング連続無失点

力強い投球の阪神・高橋もマウンドを降りればこの表情(東スポWeb)

〝無双〟は27イニングまで継続――。阪神は2日の中日戦(甲子園)を3―0で快勝した。

試合は、初回に放ったマルテの先制3ランを守り切る形となったが、この試合を完ぺきに支配したのが先発の高橋遥人投手(25)だった。

前回9月25日の巨人戦での初完封に続き、この日も中日打線を5安打、二塁すら踏ませず2試合連続の完封勝利。最速149キロの直球を打者の内外角にズバズバと決め、ツーシーム、カットボール、スライダーを交え、無四球での97球はテンポも抜群だった。

試合後の矢野燿大監督(52)も「完封ってそんな簡単にできるものじゃない。それも2試合連続で。遥人が投げれば絶対勝つっていうような内容を見せてくれている」も最敬礼した。

今季初のお立ち台に立った左腕は、この日も力強い姿のマウンドとは対照的な〝ゆるフワ〟な一面を披露した。

27イニング連続無失点の〝無双〟ぶりにも「点を取られそうなときもたくさんあったので…運がいいかなと思います」。この日の投球プランを聞かれると「そうですね…えーと…コースを間違えないで、しっかり低めに丁寧にって…いつもそうなんですけど」。

試合中の凛々しい姿とお立ち台でのたどたどしい姿のギャップについても、本人は「自然体でやってます」と神妙な受け答え。試合後も1万7975万人の虎党を〝遥人ワールド〟に引き込んでいた。

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