【フィギュア】樋口新葉 公式戦でトリプルアクセル初成功!「跳べて当たり前と思えるように」

樋口新葉(東スポWeb)

フィギュアスケートのジャパンオープン(2日、さいたまスーパーアリーナ)が2日に行われ、2018年世界選手権銀メダルの樋口新葉(20=明大)がフリープログラム「ライオンキング」でトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を公式戦初成功。女子トップの136・27点をマークし、存在感を見せつけた。

試合後、樋口は「踏み切りの方向と、跳び上りの浮きの感じがすごくいいタイミングで合わさったと思う。タイミングがズレなかったのが良かった」と納得の表情。成功の要因を問われると「他のジャンプでミスが少なくなって、アクセルを練習する余裕がたくさんあり、練習時間が多かった。気持ち的に余裕をもって練習に臨めているのが良かった」と話した。

昨年11月のNHK杯でもトリプルアクセルに挑戦したが、4分の1回転不足。それだけに「降りた感覚はすごく良かったけど、演技が終わってスローで(VTRを)見た時、また『q』(回転不足マーク)が付いてしまうんじゃないかという不安があった」と心境を明かした。しかし、この日は出来映え点(GOE)で2・40点の加点を引き出し、「跳べて当たり前と思って練習できるように、良くも悪くも動揺しないように」とさらなる高みを目指している。

2018年平昌五輪は全日本選手権4位で出場できなかった。

「4年前の悔しい気持ちを忘れることなく頑張ったきた。最後までしっかり集中を切らさず、自分の演技をしたいと思います」

大きな武器を手に入れた。最大の夢に向かい、これからが本当の勝負となる。

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