絵本「ちからたろう」「ふきまんぶく」など作者・田島征三さんが横浜・鶴見大で講演

講演会で学生にエールを送った絵本作家の田島征三さん=2日、鶴見大学記念ホール

 力強いタッチで知られる絵本作家・田島征三さんの講演会「いのちの感触-子ども・自然・表現-」が2日、鶴見大学記念ホール(横浜市鶴見区)で開催され、学生ら約250人が田島さんの話に耳を傾けた。

 田島さんは1940年生まれ。「ちからたろう」「ふきまんぶく」などの作品で知られ、2020年国際アンデルセン賞の最終候補となったほか、21年には産経児童出版文化賞美術賞、ENEOS児童文化賞を受賞するなど、長年にわたり第一線で活躍している。

 講演会で田島さんは「学生の皆さんが自然と触れ合う時間はないと思うが、心のときめきを大事にしてほしい」とエールを送った。

 会場では、多くの学生が田島さんの話に熱心に聞き入っており、福祉専攻科の徳田晴斗さんは「今日の経験を活かし、保育の現場で読み聞かせをしたい」と話した。

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