メルセデスF1のボッタス「ハミルトンは素晴らしいチームメイトであり友達」

 バルテリ・ボッタスは、2016年にF1世界チャンピオンとなったニコ・ロズベルグがその年をもって突然引退した後、メルセデスに加入し、ルイス・ハミルトンのチームメイトを務めてきた。

 そして今、ハミルトンとボッタスのパートナーシップは終わりに近づいている。2022年にボッタスは、引退するキミ・ライコネンの後任としてアルファロメオに移籍するのだ。

 ボッタスは、メルセデスの大きな成功の一端を担ったこと、また、ハミルトンを含むチーム関係者たちと成功を楽しんだことを懐かしく思うだろうと語っている。

2021年F1第15戦ロシアGP ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタス(メルセデス)

「メルセデスでは言うまでもなくたくさんの人たちと友達になり、この5年間にレースやファクトリーで多くの時間をともに過ごしてきた」とボッタスは、『F1 Nation』ポッドキャストにおいて述べた。

「もちろんチームと築いた思い出がある。ともに4つのコンストラクターズ選手権タイトルを獲得した。願わくば5つ目も獲りたいね」

「チームとともに獲得した優勝や数多くの表彰台のことを、この先懐かしむだろう。ルイスについても同様だ。ルイスと仕事をするのは大きな喜びだし、本当に名誉なことだ。僕たちはチームとして本当にうまく仕事をしてきた」

「互いに尊敬の念を持っている。素晴らしいチームメイトだよ。ルイスから多くのことを学んできた。彼が将来も素晴らしい仕事をすることは間違いない」

2019年F1アメリカGPでのルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタス(メルセデス)

 ボッタスとハミルトンは現在のドライバーペアのなかで最も長い年月をともに過ごした。
 ロズベルグと違い、ボッタスはハミルトンと深刻な不和に陥ることは一度もなく、ふたりはコース内外で衝突することは決してなかった。

 彼らの関係は非常に良好であり、ボッタスは、7度の世界チャンピオンであるハミルトンを自分の友人であると明言している。

「僕たちは友達だと断言できるよ」とボッタスは語った。

「互いに深い尊敬の念を持っているんだ。もちろん競り合いをするが、僕たちは結束したチームだ」

「過去数年を見返してみて、僕たちよりも良いチームがあったら挙げてみてほしい。僕たちはたくさんの成果を達成してきた」

2020年F1第13戦エミリア・ロマーニャGPでメルセデスがタイトル7連覇を確定

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