【ノア】中嶋がN―1連覇! GHC王者・丸藤への挑戦決まり「ベルトをしっかり磨いておいてください」

N―1連覇を果たした中嶋

ノアのシングルリーグ戦「N―1 VICTORY」が2日の後楽園大会で最終日を迎え、金剛の中嶋勝彦(33)が同門の拳王との優勝決定戦を制し連覇を果たした。

Cブロックを1位で突破した中嶋は、この日第3試合の準決勝でDブロック1位の船木誠勝と激突。殺伐とした空気漂う試合は、最後に中嶋が必殺のバーティカルスパイクを長滞空式で決めて3カウントを奪った。

優勝決定戦では、準決勝でAブロック1位の清宮海斗を下したBブロック1位の拳王と対戦した。同門対決ながら序盤からシバキ合いを展開し、互いの胸板を蹴りあったかと思えば顔面を掌底で張り合うなど容赦なし。まさに命の削りあいとなったが、最後は蹴りでヒザをつかせた拳王をファイヤーマンズキャリーの体勢で担いでからダイヤモンドボムで脳天からマットに突き刺し、連覇の3カウントを聞いた。

これにより10日のエディオンアリーナ大阪大会でGHCヘビー級王者・丸藤正道への挑戦も決定。トロフィーを受け取り、丸藤をリングに呼び込んだ中嶋は「N―1という過酷なリーグ戦を勝ち抜いて、やっとあなたのところまで来ましたよ。これで対等ですよね?」と不敵な笑み。さらに「あなたの持つベルトを俺が奪うので、それまでにしっかりと磨いておいてください」と宣戦布告した。

その後「本当にこんな過酷なN―1を勝ちあがらないとあのベルトに届かないってことだ。改めてあのGHCヘビーのベルトの重みと価値を体全体で感じたよ」。実に4年以上遠ざかっている方舟の至宝に手は届くか――。

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