オリックス7連勝の快進撃 本塁打争いトップ・ラオウ杉本「正尚が乗り移った!」

試合後も気合みなぎるオリックス・杉本

オリックスの快進撃が止まらない。3日のソフトバンク戦(京セラ)は打線が相手エース・千賀を攻略。3―0と連夜の零封劇で3タテし、7連勝で首位をがっちりキープした。

2回に4番・杉本が千賀の159キロを右翼席へ叩き込む29号ソロで先制すると、4回は二死一塁からT―岡田、安達のベテランコンビの連打で加点。さらに5回にも宗の遊ゴロの間に3点目を奪った。先発の竹安は6回1安打無失点に抑える快投を見せ、海田、ヒギンス、平野佳の零封リレーで鷹打線をねじ伏せた。

先制の号砲を鳴らした〝ラオウ〟杉本がお立ち台で叫んだ。「マサタカ(吉田正)が打ったような打球です。乗り移ったのかもしれません。一番悔しいのは本人。全員で勝てるよう頑張るので、ファンのみなさんも元気出してください」。

前日に主砲の吉田正が右手首に死球を受けて「右尺骨骨折」の診断され、戦線離脱を余儀なくされた。V戦線、CSに突き進むうえで主砲不在は大きな痛手だが、そんなムードを吹き飛ばした。中嶋監督も「(吉田正の)痛いケガで心が折れかけた。勇気をもらった1点だった」とナインを鼓舞する一発に感謝した。

本塁打争いも2位の柳田に2本差をつけてトップ快走。青学の後輩・吉田正の思いを胸に、ラオウがチームを栄光に導く。

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