手腕だけでなく「人脈」も期待 中日“立浪監督”待望論が再加熱

“待望論”が再び沸き起こっている(東スポWeb)

中日OB・立浪和義氏(52)の次期監督待望論が改めて強まっている。

中日は2日の阪神戦(甲子園)に破れたことで今季優勝が完全消滅。与田監督は3年契約最終年で、球団周辺では「このまま続投よりも来年からは立浪がやった方が絶対にいい」との声が高まっている。

理由は立浪氏が持つ〝人脈〟だ。新型コロナウイルスの影響などで収益が減少し球団経営を圧迫している状況だが、あるOBは「立浪が監督をやれば集客もそうだが、カネも呼べる。地元のテレビやラジオが盛り上げて視聴率や聴取率が上がるだろうし、中部財界からはいっぱいスポンサーもついて球団を全面的にバックアップしてもらえる」と期待を寄せている。

実際、2019年12月に名古屋市内のホテルで行われた「立浪和義氏野球殿堂入りを祝う会」は大盛況。このパーティーには地元の政財界なども含め500人以上の関係者が参加し、発起人には東海テレビ、CBC、名古屋テレビ、中京テレビ、テレビ愛知の社長が名を連ねた。

球団関係者は「2年前のこととはいえ、名古屋の民放全社の社長が発起人になるなんて立浪ぐらいなもの。やっぱりミスタードラゴンズの監督就任は全国的にも話題になるし、名古屋が盛り上がると思う。球団にはおカネがなくてこのところ暗い話題が多いけど、立浪が監督になれば、それも解消するかもしれない」と力説する。

地元テレビ局幹部は「立浪さんは実績が圧倒的だし、華がある。最近の監督で中日一筋、プロパーで監督になった人はいない。星野(仙一)さん、高木(守道)さん以来でしょう。立浪さんが監督になれば間違いないく盛り上がりますよ」と太鼓判を押した上で、与田監督については「うーん、与田さんも悪い人ではないが勝てないからなあ…」とポツリ。

さらに地元放送関係者は「与田監督が来年もやるとなったら球団におカネがないから(続投)だと誰もが思ってしまう。立浪さんが監督になれば球団も本気でチームを強くしようとしているんだとみんなが思うよ」と指摘する。

球団周辺では立浪新監督の誕生を待ち望む声であふれているが、果たしてどうなるか。

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