鬼木の棚田 稲の収穫ピーク 11月にはイベントも 波佐見

稲の収穫期に入った「鬼木の棚田」=波佐見町鬼木郷

 「日本の棚田百選」にも数えられる長崎県東彼波佐見町鬼木郷の「鬼木の棚田」で、稲の収穫がピークを迎えている。
 約22ヘクタール、県内最大規模の棚田が広がる。住民約30世帯が耕作し、9月中旬から稲刈りが始まった。
 例年この時期は、住民お手製のユニークなかかし目当てに、見物客でにぎわうが、今年はコロナ禍の影響で自粛した。8月中旬の大雨では集落の複数箇所で地滑りの被害もあり、美しい棚田に爪痕を残した。
 静かな秋だが、鬼木棚田協議会の渋江耕造会長(71)は「これでしぼんではいかん」と前を向く。11月には収穫後の棚田でアウトドアイベントも予定。「また鬼木に笑顔が戻るといい」と期待する。

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