元マンUのパク・チソン サポーターに自身のチャント封印を訴える「韓国人を不快にする」

 元マンチェスター・ユナイテッドのパク・チソンは、否定的な人種的ステレオタイプのチャントをやめるようサポーターに訴えた。

【クイズ】冨安アーセナル移籍記念!プレミアで活躍したアジア人選手のあれこれ

 パク・チソンはPSVからマンUに加入すると、2005年から2012年までプレー。200試合以上出場して27ゴールを記録し、数多くのタイトルを獲得した。そんな中8月に、マンUのサポーターがウォルバーハンプトン戦で新加入ファン・ヒチャンに歌ったチャントが物議に。チャントには韓国人が犬の肉を食べるという内容が含まれており、現役時代も同様のチャントを聞いていたパク・チソンは「正直にいうと、もっと声を大にした方がいいかも知れない」とマンUのポッドキャストで語った。

「15年前にオランダからイングランドに来たとき、適応するため0からスタートしなければならなかった。その時に、サポーターが私のために曲を作ってくれた事に誇らしい気持ちになった。だけど、犬の肉を食べるという歌詞を聞いた時はとても違和感があった。ファンが悪い意味で歌っているとは思わなかったし、いつもエネルギーを与えてくれた」。

「だけどあれから15年の月日が経った。ウルヴスに韓国人選手が移籍したことで、サポーターは何かしなければならないと思ったのだろう。韓国もだいぶ変わってきた。確かに歴史的に見れば、犬の肉を食べていたのは事実。だけど、特に若い世代がそれを嫌っている。だからこそ、彼(ファン・ヒチャン)には申し訳ない事をした。ファンが悪意を持っていなかったのは分かるけど、そのチャントは不快な思いをする事になるから、もう歌わないようお願いしなければならない」。

パク・チソンが韓国人選手に向けたチャント禁止を訴える Photo Robbie Jay Barratt - AMA

© 株式会社SPOTV JAPAN