ソフトバンク 中南米の有望株3選手と育成契約 「原石獲得」プランは世界規模に拡大!

育成施設も万全のソフトバンク

ソフトバンクはメキシコ出身のアレクサンダー・アルメンタ投手(17)と、ドミニカ共和国出身のフランケリー・ヘラルディーノ内野手(16)、マイロン・フェリックス投手(21)を育成選手として獲得することを4日に発表した。

いずれも米球界が将来性を評価していた有望株だという。三笠GMは「海外のプロスペクトで日本でのプレーに興味がある人にも来てもらって(ファームの)筑後から羽ばたいてもらう選手を育てていきたい。そういう背景で獲得しました」と説明した。

将来的な四軍制を目指してスタートしている〝拡大三軍構想〟の一環でもある。育成選手の数を増やしていき、現在80試合ほどの三軍戦を一軍と同数の140試合近くにしていく予定。その中に今後も獲得していく育成外国人が入ってくる。

これまでも球団は粗削りでも一芸に秀でた選手を育成で獲得してきた。千賀や甲斐を始めとして成功例が多く、育成ノウハウにも自信を持っている。海外からも大化けの可能性を秘めた〝原石〟を獲得し、現在は動作解析も本格導入している球団の育成システムの中で育てていくことが狙いになる。

今回の3人は中南米の選手だが、対象は全世界に及ぶことになるという。一昨年には支配下として米ドラフト1位で指名されたカーター・スチュワート投手(21)を獲得。「米国の選手で日本でのプレーを希望する選手についても調査していく必要があるし、アジアのエリアに関しても積極的に調査していきたい。(人材の宝庫の)中南米を中心に世界に網をかけて調査していきたい」(三笠GM)。

世界に眠っている〝金のタマゴ〟の発掘&育成計画。選手側としても米球界より恵まれた環境の中でレベルアップを図れるメリットがある。球団は留学生を受け入れている高校にリサーチするなどして独自のプログラムを作るほか、ファーム施設の拡充を図っていく予定だ。

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