MF遠藤航は森保監督と “ガチ論議” 崖っぷちW杯予選で試される代表イレブンの「指導力」

危機感タップリのMF遠藤航

森保ジャパンはカタールW杯アジア最終予選で窮地に陥っているが、最後の頼みの綱は選手たちの〝指導力〟になりそうだ。

日本代表は最終予選の初戦で格下オマーンにホームで完封負けという大失態。その低調な内容から森保一監督(53)への批判が一気に高まり、解任論が噴出した。中国戦でなんとか1―0で勝利してクビはつながったが、10月は同組でともに2連勝中のサウジアラビア戦(7日、ジッダ)、オーストラリア戦(12日、埼玉)と強豪との2連戦。まさに森保ジャパンの命運を左右する決戦となる。

とはいえ、招集したメンバーはこれまでと同様で新戦力の目立った抜てきはなし。中国戦で救世主となったMF久保建英(20=マジョルカ)も負傷で選外となり、上積みが見込めないどころか戦力低下の危機すらある窮状だ。

そうした中で注目が集まるのが卓越した求心力と指導力だ。といっても森保監督の…ではない。選手たち自身がチームをけん引する強い覚悟を見せているのだ。

代表チームのピッチ内外で存在感を高めるMF遠藤航(28=シュツットガルト)は「僕は周りの選手に言ってるし、監督に対してもオマーン戦の後に話をしている。チームとしてのベースもそうだし、システム的にどういう戦い方をするのかとか。そこは監督とも話している」と、戦術などさまざまな面で積極的に指揮官に意見をぶつけているという。

そして「言いたいことはしっかり言えるようにしたい」と頼もしいかぎり。主将のDF吉田麻也(サンプドリア)をはじめリーダーシップを発揮する選手が増えており、選手たちの〝監督力〟が強豪撃破のカギとなりそうだ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社