【MLB】歴史的二刀流、大谷翔平の「史上初」はいくつ? エンゼルスが驚きの数字まとめ

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

二刀流としての数字は「メジャー史上初」ばかり

エンゼルスの大谷翔平は今季、投打二刀流でシーズンを通すという過去にほぼ前例のない経験をしてきた。その過程で生まれたのがいくつもの「大リーグ初」「ア・リーグ初」という記録だ。エンゼルス広報が「大谷翔平の2021年シーズン振り返り」として、大谷が今季残した数字をまとめている。

過去にも「打撃のいい投手」は存在したものの、本格的に二刀流としてプレーした選手は野球の神様ベーブ・ルース、しかもそのキャリア前期まで遡る。そのため、二刀流としての足跡は史上初の文字が並ぶ。

○打者として10本塁打、投手として100奪三振を同一シーズンに記録したのは史上初
○20盗塁と投手として10登板を同一シーズンに記録したのは史上初
○23先発のうち、20試合で打席に:DH制の試合で、自身の登板間に3回以上打席に立った投手は史上初
○球宴に投手と野手両方の部門で選出された選手は史上初
○本塁打王に立っている間に、複数回先発登板した投手は1919年のベーブ・ルース以来

また打者としては、大谷がリーグ上位10傑入りした項目は、三塁打8(1位)、長打80本(2位)、長打率.592(2位)、OPS.965(2位)、本塁打46本(3位)、四球96(3位)、塁打318(4位)、盗塁26(5位)、出塁率.372(5位)、得点103(8位)と10項目に及ぶ。

打者として、投手として相手を圧倒する数字が並ぶ

打撃では他にも歴史的な選手に並んだという記録も多く、以下のような項目が紹介されている。

○45本塁打+25盗塁は1998年のホセ・カンセコ(ブルージェイズ)以来
○45本塁打+8三塁打は殿堂入りの5選手(ベーブ・ルース、ルー・ゲーリッグ、ジョー・ディマジオ、ジミー・フォックス、ジム・ライス)以来
○時速110マイル(約177キロ)以上の本塁打が25本で今季メジャー最多
○日本人大リーガーのシーズン最多本塁打(これまでは松井秀喜が2004年に記録した31本)

さらに投手としては、打者を圧倒する武器の鋭さが光っている。

○スプリットの被打率.087は今季メジャーで最も打たれない球種だった(110打席以上)
○時速100マイル(約161キロ)に達するボールを11球以上投げた先発投手はア・リーグで4人だけ
○本拠地での13先発は6勝0敗、防御率1.95、93奪三振

面白いのは走者としても傑出した数字を残しているところだ。

○打席から一塁への到達タイム平均が4.09秒で、今季メジャー最速

ここには挙げられていないものの、最終戦で100打点に達したことで、投手として130回1/3、156奪三振、打者として138安打、103得点を加えた投打5部門の数字を「100」に乗せる「クインタプル100」も史上初めて達成した。常に進化を志向する大谷が来季はどんな姿を見せてくれるのか、楽しみでならない。(Full-Count編集部)

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