「親子2代で、感無量」 岸田新内閣 農相就任の金子氏が抱負

官邸からの呼び込み電話を受ける金子氏=参院議員会館

 4日発足した岸田文雄内閣で農相として初入閣した長崎県選出の自民党参院議員、金子原二郎氏(77)は「非常に重責で、親子2代での農相就任は感無量。これからの日本の農林水産業の在り方をしっかり考え、生産者や消費者への対応に誠心誠意尽力したい」と抱負を語った。
 金子氏はこの日午後3時45分ごろ、待機していた議員会館内の事務所で官邸へ呼び込みの電話連絡を受けた。紺のスーツにストライプのネクタイ姿の金子氏は「これからお世話になります」と落ち着いた口調で受け答えし、官邸に向かった。皇居での認証式など慌ただしい一日を過ごした。
 事務所は県内首長や支援者などからコチョウランや電報が次々に届き、お祝いの電話がひっきりなしに鳴った。金子氏は父・岩三氏(故人)と同じ農相に就任したことを「予期しておらず、まさかとの思い。父も同じぐらいの年齢で農相を務めた。総理に感謝している」と話した。
 中村法道知事は県庁で記者団に「農林水産業は(金子氏の)専門分野なので、力強いリーダーシップを発揮してほしい」と期待を述べた。自民党県連の山本啓介幹事長は「物事を丁寧に進めていく政治家。まとめる力に期待したい」。朝長則男佐世保市長は「スマート農業などの取り組みに一層の拍車がかかる。大変心強い」とのコメントを出した。


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