JAXA「イプシロン5号機」打ち上げ日を10月7日に再設定

【▲ イプシロンロケット5号機のイメージ(Credit: JAXA)】

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は日本時間10月4日、打ち上げが中止されていたロケット「イプシロン5号機」の打ち上げ日を10月7日(木)に再設定したことを発表しました。打ち上げ時間帯は9時51分21秒~9時55分16秒が予定されています。

イプシロンロケットとしては2019年1月以来の打ち上げとなるイプシロン5号機には、公募により選定された6つの機器の実証を行う「革新的衛星技術実証2号機(RAISE-2)」をはじめ、民間企業・大学・高専が開発した4基の超小型衛星と4基のCubeSat(キューブサット)が搭載されています。

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JAXAは当初10月1日の打ち上げを目指していましたが、飛行中のイプシロンを地上から追跡するレーダー(可搬型ドップラーレーダー)のデータに異常が確認されたため、打ち上げ19秒前に中止されていました。このレーダーはロケットが計画通り正常に飛行しているかを確認するための重要な設備で、イプシロンの追跡に使われているものは「H-IIA」ロケットの追跡にも用いられています。JAXAによると、調査による原因の特定と対策処置は完了したとのことです。

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なお、中止された10月1日の打ち上げではJAXAによるライブ配信が行われましたが、再設定された10月7日にもライブ配信が行われるかどうかは発表されていません(10月5日10時現在)。また、天候の状況を踏まえた打ち上げ可否の判断は本日以降行われるとされており、続報が入り次第お伝えいたします。

Image Credit: JAXA
Source: JAXA
文/松村武宏

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