8月大雨被害140億円 農林業、公共土木施設 長崎県が最終報公表

 長崎県は4日、8月の大雨災害について被害状況(最終報)を公表した。9月末時点で農林業や公共土木施設の被害総額は約140億円に上るとしている。
 農林業関係の被害額は約81億4200万円。内訳は▽農地、農業用施設=約50億8800万円▽林地、林道施設=約29億5900万円▽ハウスなどの農業用施設=約2200万円▽農作物=約7200万円-だった。
 このほかの被害額は公共土木施設が約59億3400万円、漁港関係施設が約1500万円。
 住家被害は全壊7棟、半壊1棟、一部損壊9棟、床上浸水2棟、床下浸水21棟だった。
 また県は、国指定と県指定の文化財計13件、教育施設1件の被害を報告。県によると文化財は専門家の意見を聞きながら復旧法を決定するため、被害額は調査中という。教育施設では西海市の大瀬戸中敷地内でのり面崩壊があった。

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