映画『fOUL』(大石規湖監督作品)、第3弾ビジュアル解禁!

現在、シネマート新宿、シネマート心斎橋(10月7日まで)にて絶賛公開中、fOULのドキュメンタリー映画『fOUL』のポスタービジュアル第3弾が完成した。 その音楽性と佇まいに言葉が追いつかない、言語での表現が不可能なバンドfOULが、遠慮なく大さらけ出しのライブを展開する映画『fOUL』。fOULはアメリカン・ハードコア/パンクと日本独特のメロディ、語彙を融合、どこにも存在しない音楽性で、eastern youthやbloodthirsty butchersとのライブ活動や音源発売、『砂上の楼閣』と題された自主企画ライブを計34回にわたって下北沢シェルターにて開催、サンフランシスコ、バンクーバー、ロサンゼルスでの海外レコーディングを行なうなど、1994年から精力的に活動するも2005年突如休憩を表明、そのままの状態で現在に至っているバンド。 鉄壁のリズムと何かがおかしくも掻きむしられるギター、繊細に吠えるボーカルのアンサンブルが

「いったい何に遭遇しているのか」

表現できない衝撃とともにアンダーグラウンドで絶大な影響を及ぼしたこのfOULを、『MOTHER FUCKER』(2017年)、『JUST ANOTHER』(2020年)の大石規湖監督がドキュメンタリー映画としてまとめあげた。

このたび解禁となった第3弾ビジュアルは、全面モノクロで構成され、現時点での公開劇場がすべて記載された告知の意味合いの強いものとなっている。 これまでのメインキービジュアルとなっている第1弾ビジュアルはバンドがステージで倒れ込んでいるライブ中の一瞬を切り取った写真が使われ、言語化不能と言われるfOULの音を想像させるようなビジュアルだった。第2弾ビジュアルでは1997年発表のアルバム『Dostoevsky Groove』のジャケットで使用された、メンバー3人が信号機にぶら下がっているスナップ写真が使われ、メンバーの仲の良さ、楽しさの伝わるビジュアルとなっていた。

最新の第3弾はメンバー3人の姿を切り取った画像がコラージュされ、今までで最も動きのあるものとなった。

「<にっちもさっちも行かなくて!>谷口健が叫んだ! 満員の会場で若者たちがみた! 衝撃の静寂と興奮、熱狂が支配した下北沢シェルター!! 何故か清々しい気分となる1時間39分!」

というまさにライブの勢いと空気を表現する言葉が綴られ、また

「これはまさにライブだ! 劇場から沸きあがる感嘆の声!」

という、公開後に鑑賞者から多くの声があがった

<ライブである>

という事実も書かれている。実際に、被写体の歴史や知られざる事実を追う、ある意味スタンダードなドキュメンタリー映画の作りからかけ離れた本作の内容に驚くお客さんも多く、あまりのストレートさと、音の生々しさに

「まさか映画館でこんな体験が」

という感想が多い。

『fOUL』は理解する映画でもなければ知る映画でもない。『fOUL』は観る映画であり、聴く映画であり、体感する映画。何か、少しでも自分の感性に合う要素があれば、その何かを鑑賞後に持ち帰ることのできる映画。

この第3弾ビジュアルはそんな公開後の反応や様子と映画の中身をダイレクトに伝えるビジュアルに仕上がっており、一部の公開劇場でも掲出される予定だ。

破格の成功もない。感動のドラマもない。知られざる真実や内幕もない。ここにあるのは未だ色褪せぬ豊潤な音楽、バンドをやる楽しさと喜びだけ。数多ある音楽ドキュメンタリーの在り方に一石を投じる映画『fOUL』は、シネマート新宿、シネマート心斎橋(10月7日まで)にて絶賛公開中、ほか全国順次公開となる。

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