フォーラムエイトがWRC公式スポンサーに。2022年までのパートナーシップを締結

 WRC世界ラリー選手権プロモーターは10月4日、ソフトウェア・技術サービスを提供する日本の企業であるフォーラムエイトとWRCオフィシャルスポンサー契約を結んだことを発表。11月19~21日にイタリアで開催される『ラリー・モンツァ』を皮切りに、同社が2022年シーズンまでシリーズの公式パートナーとなることを明らかにした。

 新型コロナウイルス感染流行の影響を受け、開催中止が決まったWRC第12戦『ラリージャパン2021』のタイトルスポンサーを務めていたフォーラムエイトは、VR・CG、FEM、CAD、クラウドなどの先端的なソフトウェアを開発するグローバル・エンジニアリング・ソフトウェア・カンパニーだ。海外ユーザに提供される同社の製品は、道路・建築デザインやドライビングシミュレータなどの各種シミュレーションで広く活用されている。

 WRC日本ラウンドの中止を受け、その代替としてWRC公式スポンサーに就任することになったフォーラムエイトは同日に発表したリリースを通じ、このグローバル展開をさらに拡大し、より高度なシミュレーション技術開発の契機とすべく、全世界で開催されるWRC世界ラリー選手権の公式パートナーとして契約したとしている。

 WRCとのパートナーシップを結んだことにより、同社はチャンピオンシップ開催期間中のブランディングとアクティベーション、およびシリーズの革新的なデジタルオファーへの統合を通じ、グローバルな露出の恩恵を受けることになる。

 なお、契約はラリージャパンの代替ラウンドとして2年連続での開催が決定した2021年シーズンのWRC最終戦ラリー・モンツァを皮切りに、2022年シーズンまで続く複数年契約であることが明らかにされた。

 WRCプロモーターのマーケティング、およびセールス担当シニアディレクターであるトーマス・タップは、「このパートナーシップは、フォーラムエイトのモータースポーツへの最初のステップであるラリージャパンから自然につながる線の延長線上にある」と述べた。

 また、同氏は「我々はこのパートナーシップを発展させ、フォーラムエイトの専門知識と将来の技術をWRCエコシステムに統合するプロジェクトを共同で検討することを楽しみにしている」と付け加えた。

■ラリージャパンの意思を継ぐセントラルラリーでもタイトルスポンサーに

 前述のとおりフォーラムエイトは、11月11~14日に開催が予定されていたラリージャパンの単独オフィシャルスポンサーを務めていたが、同大会の意思を継ぐかたちで開催されることになった『セントラルラリー』でもタイトルスポンサーに就任することが決まっている。

 これによりWRCでの使用が予定されていたコースの一部を利用して実施されるFIA公認のノンタイトルラリーは『フォーラムエイト・セントラルラリー2021』として実施されることになった。

 ラリージャパンの代替イベントとなる同イベントは愛知、岐阜の両県と豊田市、岡崎市、新城市、設楽町、恵那市などが後援。豊田スタジアムをスタート&フィニッシュ地点とし、SS合計距離92.44kmで争われるこのターマック(舗装路)ラリーの開催日程は11月12~14日となっている。

フォーラムエイト・セントラルラリー2021の大会ポスター

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