麻生政権以来の“低支持率”岸田内閣 立民・福山幹事長「新閣僚も論評のしようがない」

立憲民主党の福山幹事長

立憲民主党の福山哲郎幹事長(59)は5日の会見で、この日にスタートした岸田内閣の〝新閣僚の顔ぶれ〟などについて言及した。

福山氏は全閣僚(20人)中、半数以上が初入閣した岸田文雄首相(64)による組閣を「〝小石河(小泉進次郎氏、石破茂氏、河野太郎氏)連合〟を排除した選挙管理内閣という色彩が強いです」と指摘した。

「新閣僚のみなさまは、どういったことがやりたいのか、国会で所信を承っていないので、論評のしようがありません。国民も戸惑いながら見てると思います」

岸田首相は国会で所信表明を行う前に衆議院の解散総選挙(19日公示、29日投開票)を明言し、与野党に衝撃を与えた。

福山氏は「異例でありますし、国会で予算委も開かないで選挙戦になれば、国民に取っては『総理や閣僚がどんな特徴があるのか』など、わからないままで選挙戦になることを非常に危惧しています」と語った。

岸田内閣の支持率は、世論調査で50%割れの社も出ており、選挙戦での苦戦が予想されている。

「小泉政権発足以降、民主党政権も加えてもですね、麻生内閣発足時以来の低支持率での船出になった。国民は冷静に岸田内閣のスタートをご覧になっているな、というふうに思います」(福山氏)

立民は枝野幸男代表、蓮舫副代表が衆院選候補予定者の応援を行うなど選挙戦をスタート。福山氏は「枝野代表を先頭に戦い抜く決意です」と意気込みを語った。

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