阪神・佐藤輝 待望の1本にホッ「プロ野球は難しいなと思いました」

初回に60打席ぶりの安打を放ち、塁上でガッツポーズの阪神・佐藤輝(中)

阪神・佐藤輝明内野手(22)が5日のDeNA戦(横浜)に「7番・右翼」で先発出場し、3打数1安打1打点。初回に60打席ぶりとなる右前適時打をマークし「チームの勝利に貢献できたのが久しぶりだったので、うれしいです」と安堵の表情を見せた。

「プロ野球は難しいなと思いました。『いい経験』じゃないですけど、この経験を糧にまたレベルアップしたい。チームの優勝に直結するような数字を残したい」。背番号8に飛び出した久々の快音に胸をなでおろしたのは、当然ながら本人だけではない。復調を信じ、辛抱強く起用をしてきた矢野監督も「うれしそうな顔をしていたんでね。いいきっかけにしてほしい。この1本でいいとアイツも思っていないだろうしね」と表情をほころばせた。

チームは5―2で勝利し4連勝を飾ったが、首位ヤクルトも巨人を下したため1ゲーム差は変わらず。逆転優勝へ向け、苦しい状況に依然変わりはないが、虎の規格外男の復調はチームにとって何よりの朗報だ。

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