広島サヨナラ負けも…投手4冠狙う中日・柳から意地の3得点 勝ち星は許さず

7回、代打でタイムリーを放った広島・鈴木誠

広島は5日の中日戦(バンテリン)に3―4でサヨナラ負け。しかし、防御率、奪三振、勝率に加えて、勝てばリーグトップに並ぶ11勝目となる相手先発・柳に牙をむいた。

先発・床田が3回に3点を先制される苦しい展開だったが、4回に反撃ののろしを上げた。二死二塁から会沢の右前適時打で1点を返すと、5回一死三塁では宇草が適時打を中前にはじき返し「積極的に打ちに行きました。つないでチャンスをつくってもらったので、何とか点につながって良かった」と安堵の表情を浮かべた。

さらに1点を追う7回には役者が一振りで仕事をした。2試合連続ベンチスタートとなった鈴木誠が一死三塁の好機に床田の代打で登場。柳から強烈な打球で三遊間を破る適時打を放った。

今やリーグを代表する右腕となった柳に、3月27日の今季初対戦で黒星をつけたのも、7月14日の対戦で今季最後の黒星をつけたのも赤ヘル打線だった。白星にはつながらなかったが、意地は示した格好だ。

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