バルセロナが17歳でスペイン代表選出のMFガビに移籍金645億円設定

バルサで高額な契約解除金が相次いでいる(ロイター)

スペイン1部バルセロナは同国代表に17歳で抜てきされたMFガビの違約金を5億ユーロ(約645億円)に設定すると、同国紙「アス」が伝えている。

欧州ネーションズリーグ準決勝(6日=日本時間7日、対イタリア代表戦)に臨むスペイン代表に初選出されたガビは8月にバルセロナでトップデビューを果たした逸材。現行の契約は2023年6月末までで移籍金の設定額は5000万ユーロ(約64億5000万円)となっているが、クラブはA代表入りしたことで契約の見直しに乗り出すことになった。

同紙は「ネイションズリーグ準決勝に挑む代表チームへの初招集は衝撃だったことから、バルセロナは引き抜きを避けるために契約の見直しを準備している」とし、代理人のイバン・デラペーニャ氏と交渉を開始すると指摘。その上で「クラブの狙いは移籍金を見直し、10倍、最大5億ユーロに増やすことだ」と報じている。

バルセロナではカビをはじめ10番を背負う18歳のFWアンス・ファティ、すでにA代表に選出され、東京五輪でも活躍した18歳のペドリら若手が急成長中。かつて移籍金2億2200万ユーロ(約286億4000万円)に設定していたブラジル代表FWネイマールがフランス1部パリ・サンジェルマンに引き抜かれたことから、移籍金を高額に設定することで才能ある若手の流出を阻止したいわけだ。

すでにバルセロナでは5月にMFニコ・ゴンサレス(19)と契約更新し、移籍金を5億ユーロに設定するなど、若手を中心に高額な契約解除金を盛り込んでいる。

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