【レスリング世界選手権】女子55キロ級 桜井つぐみが金メダル獲得

女子55キロ級を制した桜井つぐみ(左から2人目)(日本レスリング協会提供)

【ノルウェー・オスロ5日(日本時間6日)発】レスリングの世界選手権4日目、非五輪階級の女子55キロ級決勝で、桜井つぐみ(20=育英大)がドイツ選手にテクニカルフォール勝ちし、初出場で金メダルを獲得した。

「世界最強」と言われる日本のプライドを胸に大舞台で力を出し切った。桜井は「日本の女子は毎回たくさんの金メダルを取っている。自分も、という気持ちで挑んだ」と振り返った。今大会、日本は東京五輪代表は出場していないが、海外勢は別。強豪にも臆さず勝ち切った。「五輪に出られた選手や成績を残した人と試合ができ、勝てて自信になった」と確かな手応えをつかんだ。将来的には階級を変え、3年後のパリ五輪を目指している20歳は、世界女王の称号を手に目標へ突き進む。

また、62キロ級3位決定戦で尾崎野乃香(18=慶大)がウクライナ選手にテクニカルフォール勝ちし、銅メダルを獲得した。前日(4日)の初戦で東京五輪銀メダリストに敗戦。この日は敗者復活戦から勝ち上がった。「悔しい思いがあったが、ここでメダルを取らずに帰れないと思った」と、気持ちを切り替え、見事にメダルを手にした。

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