商店街の魅力伝えたい! 「五島まちゼミ」開催中 10月末まで

Tシャツ作りを体験する参加者=五島市、ヒロシ商店

 長崎県五島市中心部の本町通りや新栄町通り周辺の店舗などが、商店街の魅力アップを目指す「五島まちゼミ」(実行委主催)を開催中。それぞれの業種ならではの知識や暮らしの情報などを市民に“伝授”している。今月末まで。
 「まちゼミ」は商店街や店のファンを増やそうと、全国約400地域で取り組まれている。五島では昨年に続き2回目。今年は9月18日に始まり、新型コロナウイルス対策による中断を挟んで10月から再開。期間も延長した。
 福江薬局本店(中央町)が9月19日に実施したスライム作り講座には同市の松本廉仁君(8)が弟らと参加し、薬局で販売しているホウ砂や洗濯のりを使って挑戦。「だんだん硬くなるのが不思議。感触が気持ちいい」と笑顔で話した。スタッフで講師を務める菅原陽子さんは「おうち時間でも楽しめる。身近なスライム作りを通し気軽にお店に来てもらえれば」。
 衣料品販売のヒロシ商店(末広町)はオリジナルTシャツ作り体験を開催中。メッシュ状のシルクスクリーンにインクを垂らし、ヘラのような道具で手前に引きのばしてTシャツに図柄を入れる版画技法を、山田美智子店長が教える。
 2日に参加した同市の峰碧唯さん(8)は、均等に力を入れるなどこつを教わりながら取り組んだ。スクリーンの穴を通過したインクによって、市のキャラクターつばきねこなどを写したTシャツが完成。「(道具を)引くところが楽しかった」と満足した。
 ほかにメガネの選び方やキャッシュレス講座なども開催。当初24店・団体が26講座を予定していたが、一部満員になったり、感染対策のため日程変更や中止になったりした講座もある。問い合わせは同実行委(電0959.72.7862)。

スライム作りを楽しむ子ども=五島市、福江薬局本店

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