【東スポ音楽館】演歌歌手・多岐川舞子が先月リリースしたシングル「恋いちもんめ」(作詞・蘭佳代子/作曲・杉本眞人)。デビュー33年目にして初めて杉本氏とタッグを組んだ。
――どのような作品
多岐川「子供遊びの『花いちもんめ』の歌詞になぞらえて、『どなたがほしい…あなたがほしい…』と、あんなに無邪気な心で女心が言えたらなーという女性の切ない恋心を歌っています。どこか懐かしく、郷愁のある風景と少女のようなあどけない恋心がキュンと胸を打ちます」
――杉本作品を歌うことになったきっかけは
多岐川「これまで楽曲の提供はなかったのですが、よくご飯を食べに連れて行ってくださったり、ゴルフやカラオケなど、プライベートで友達のような感覚でかわいがってくださっていました。どこかのタイミングで先生に書いていただきたいと思っていたところで、コロナ禍となり、いつもとはひと味違った私自身をぜひ、先生にゆだねて歌ってみたいと強く思うようになりました」
――レコーディングで気を付けたことは
多岐川「杉本先生からは『とにかく語ってくれ』と何度もアドバイスをいただきました。しゃべるように歌うということが、今回、最も注意したところです。レコーディングは先生と、とても自由に自分の居場所を感じながら楽しく歌えたと思います」
――コロナ禍で始めたことなどありますか
多岐川「ユーチューブを始めました。その中でピアノの弾き語りをしてみたり、神社を巡る御朱印巡りに行ったり、オムライスを焼くのに挑戦したり、山手線一周を歩いたり…。最近は私目線で故郷・京都のおすすめスポットを紹介したりしています。常に楽しいことをして、会えないファンの皆さまに少しでも見て元気になっていただきたいと頑張っています」
――5月に転んで大けがをしたそうですが
多岐川「実家でおいっ子を呼びに走って玄関に入った時、段差につまずいてしまったんです。迷いなくコンクリートにダイブ。2秒くらい宙を飛んでいたと思います。ヒザのお皿を割っちゃって、初の救急車、車いす、ギプスでした(笑い)。今はほぼ治りました。でも、街を歩くとギプスの方や車いすの方に目がいくようになりました。身をもって経験したことは、今後においても勉強になったと今は思っています」
――ファンの方へメッセージをお願いします
多岐川「こんな時代となり、思うように会えない日々が続いて、私も歯がゆい毎日ではありますが、今回の新曲が皆さまの心に、希望の灯が少しでもともりますように。私も希望を胸に『恋いちもんめ』を頑張って広げてまいります。いつの日か“勝ってうれしい”日が来ますように」