女性に性的暴行未遂の米軍属、懲役5年6月求刑 那覇地裁

 沖縄市の路上でひったくりをしたほか、面識のない女性に性的な暴行をしようとしたとして、窃盗と強制性交等未遂の罪に問われた沖縄県北谷町の米空軍属の男(26)の初公判が6日、那覇地裁(大橋弘治裁判長)で開かれた。被告は起訴内容をいずれも認めた。検察側は懲役5年6月を求刑し、弁護側は執行猶予付きの判決を求めた。即日結審し、判決は18日に言い渡される。

 検察側は論告で、昨年8月に窃盗事件を起こし、警察から取り調べを受けていたにもかかわらず、今年4月に強制性交等未遂事件を起こしたと指摘。「より凶悪な犯行に及んでおり、被告の規範意識が鈍くなっていることは明らか。再犯の恐れは高い」などと述べた。

 弁護側は弁論で、前科前歴がなく反省しており、被告の妻も監督を誓っていると主張。「軍属による犯行として県内で強い非難を受けたが、軍属の地位を利用したものではない。一市民として刑を決められるべきだ」とした。

 起訴状などによると、昨年8月16日早朝、沖縄市の路上で、歩いていた女性に近づき、現金約7千円などが入ったショルダーバッグを盗んだとしている。今年4月17日早朝には、県内の住宅地の路上で、歩いていた女性に対し暴行しようとしたが、女性が抵抗したため未遂に終わったとしている。

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