「土方のスマホ」土方歳三役・窪田正孝、「イメージをふくらませて楽しんで」

NHK総合で9月27日から3夜連続放送されたミニドラマ「土方のスマホ」。10月11日(午後11:30)から第4話~最終話がオンエアされるのを前に、土方歳三を演じる窪田正孝、近藤勇を演じた山田孝之ら出演者からコメントが到着した。なお、10日(午後11:45)には、第1話~第3話が一挙再放送される。

全6話中の第1~3話では、武士としてSNSでバズることに憧れて上京し、地元仲間の近藤勇と共に新選組を結成した土方が、池田屋事件を現場から生配信すると見事にバズリ、一躍ヒーローになるまでが描かれた。

後半の第4話からは、新選組幹部の山南敬介との確執や相次ぐ隊士の不祥事を乗り越え、ついに幕臣となるも、大政奉還によって身分とフォロワーを失いながら新政府軍との戦いに身を投じていくまでを描く。

第1話放送前から「土方を演じるのは誰?」と話題となっていたが、前半最大の見せ場・池田屋事件のライブ配信シーンで窪田が演じていることが判明した。

窪田は「前作(『光秀のスマホ』)を拝見した時から、とても興味のある企画でした。画期的でアイデアが詰まっていて芝居と撮影をすべて自分でやる難しさにやりがいを感じました。現場で実際に自分でカメラを持って動き、芝居したあの新鮮な高揚感は、きっとあの時代に新選組がスマートフォンを持ったら同じような高揚感に包まれたんじゃないかと想像しました。いろんなイメージを膨らませて楽しんでご覧いただけたらうれしいです」とメッセージを寄せる。

「光秀のスマホ」で明智光秀に扮(ふん)し、今回は土方の盟友・近藤を演じた山田は「面白かった。グッときた。楊貴妃のスマホ、マリーアントワネットのスマホ、ゲバラのスマホ、長澤まさみのスマホ、妄想が止まらない」と今後の展開への期待を語る。

そのほか、チャラチャラした土方をビデオ通話で時にいさめ、時に励ます姉・のぶ役で馬場園梓が出演。馬場園は「日野本郷名主・佐藤彦五郎の妻、のぶと申します。楽しいところにご一緒させていただき、とってもうれしいです。いつか『彦五郎の俳句』もぜひ取り上げていただきたいです」と次回作への色気を出す。

さらに、沖田総司の声を同局初出演となる荒牧慶彦、土方の恋人で舞妓の菊姫の声を佐倉綾音が担当。

荒牧は「とても遊び心が満載の世界観で収録している時も、ふと笑ってしまうような小ネタがふんだんに詰まっております。ぜひ細かいところまでお楽しみください!!」と見どころを語る。

佐倉は「前作の『光秀のスマホ』や同じ演出さんの『コロナ禍のスマホ』をたまたま見ており、とても現代的で革新的な演出だ!と驚いたので、自分もその一部になれる!と収録を楽しみにしていました。個性の強い武士の面々の中で、これまた一筋縄ではいかなさそうな君菊という女子を、声だけで皆さまのお耳に印象づけるという難しいお仕事でしたが、非常に声優冥利につきました。慣れない京都弁に苦戦しましたが、どこか引っかかる存在として皆さまのエンタメ生活にお邪魔できていたら幸いです」と話している。

どーがれーじ(https://www.nhk.or.jp/d-garage/program/?program=338)とYouTube(https://www.youtube.com/playlist?list=PLcynJ47QaWNtUK0sBooB1kYHsDqQ7Hj9p)では、第1~3話の再編集版を公開中。

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