日本オリンピック委員会(JOC)は7日、東京都内で理事会を開催し、2022年北京五輪の日本選手団の総監督に1998年長野五輪スキージャンプ団体金メダルの原田雅彦氏(53)を起用することを承認した。また、日本選手団の団長にはJOC理事の伊東秀仁(60)が就任することとなった。
両氏の選考について、星野一朗専務理事は「伊東理事はこれまでもJOCの選手強化本部の副本部長として冬の競技を一手に担ってきた。新たにJOCの理事となった原田さんと、氷と山でそれぞれに力を発揮していただきたい」と話した。
原田氏は1994年リレハンメル五輪の失敗ジャンプで金を逃し(銀メダル)、4年後の長野五輪の2本目で大ジャンプをマーク。次のジャンパー・船木和喜氏を祈るように見詰めて「ふなきぃ~」と声援を送り、大きな話題となった。
星野専務理事によると、原田氏は「今回の夏(東京五輪)の成績がいい意味で自分たちへのプレッシャーとして、北京五輪で頑張りたい」と話しているという。