【衆院選2021】神奈川4区、自民分裂が濃厚 山本氏と浅尾氏、再び競合へ

 次期衆院選の神奈川4区(横浜市栄区、鎌倉・逗子市、三浦郡)で、前回に続いて自民党が分裂する可能性が濃厚となった。自民県連は7日、現職の山本朋広氏(比例南関東)を公認候補とするよう党本部に申請する方針を決定。前回選挙で自民党籍を持ちながら公認を得られなかった元職の浅尾慶一郎氏も取材に対し、あらためて出馬の意向を表明した。両氏が再び競合する事態に、党内からは「野党側を利するだけ」と懸念の声が漏れる。

 「4区について、党本部から何も動きはない」

 自民県連の土井隆典幹事長は総務会後に記者団から問われ、これまで同様、4区は山本氏を公認申請する方針を説明した。山本氏を含む県内の公認申請者17人について、総務会で異論は出なかったという。県連の方針決定を受け、山本氏は取材に「自民党の仲間の一員として、小選挙区での勝利に向けて正々堂々と戦いたい」とコメントした。

 一方、浅尾氏は山本氏が4区での比例復活当選が3回連続を数えていることを念頭に、「党の方針はしっかり守った方がいい」とけん制した。

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