デリバリー型給食「食育そのもの」横浜・山中市長が試食 生徒からは「おかずが冷たい」の声も

「デリバリー型給食」を試食する山中市長=横浜市役所

 「全員喫食」の中学校給食を目指すとしている横浜市の山中竹春市長は7日、現在市立中学校で提供している「デリバリー型給食」の試食風景を報道陣に公開し、「郷土料理や地産地消など毎日のメニューが工夫されていて、まさに食育そのもの」と感想を述べた。

 市によると、山中市長は就任直後の9月3日から毎日「デリバリー型給食」を試食しているという。

 公開されたこの日はタッカルビ、チャプチェ、ひじきナムルなど韓国をテーマにしたメニューで「大人の味覚だが、おいしいと思う」と評価。「(全員喫食により)成長期の中学生に栄養バランスが整った給食を提供する必要がある」として、生徒や保護者を対象にアンケートを行った上で、さまざまな手法を含め最適な方式を検討するとした。

 市立中学校では、4月から家庭弁当との選択制で民間施設で調理した給食を弁当箱で学校に届ける「デリバリー型給食」を導入。現在の喫食率は2割程度で、生徒からは「おかずが冷たい」など不満の声も上がっている。

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