エンゼルス・大谷翔平 米野球専門誌が選ぶ年間最優秀選手に選出

アメリカの野球専門誌「ベースボール・ダイジェスト」は2021年シーズンの表彰選手を発表し、年間最優秀投手にマックス・シャーザー(ドジャース)、年間最優秀救援投手にジョシュ・ヘイダー(ブリュワーズ)、そして年間最優秀選手に大谷翔平(エンゼルス)を選出した。大谷は19人の専門家によって構成される「ブルーリボン委員会」から1位票を16票獲得。同2票のブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)と同1票のサルバドール・ペレス(ロイヤルズ)に大差をつけての圧勝だった。

大谷はメジャー4年目の今季、初めてシーズンを通して「二刀流」でプレーし、投手としては23試合に先発して130回1/3を投げ、9勝2敗、防御率3.18、156奪三振、打者としては155試合に出場して打率.257、46本塁打、100打点、26盗塁、OPS.965をマーク。個人タイトルは獲得できなかったものの、「2021年シーズンは大谷の年」と言われるほどの強烈なインパクトを残し、ア・リーグのMVP争いでも受賞間違いなしとみられている。

シャーザーは7月末のトレード・デッドラインでナショナルズからドジャースへ移籍し、ドジャースでは11試合に先発して7勝0敗、防御率1.98と圧巻のパフォーマンス。シーズン通算では30試合に先発して179回1/3を投げ、15勝4敗、防御率2.46、236奪三振をマークし、ナ・リーグのサイ・ヤング賞候補の1人に挙げられている。

ヘイダーは地区優勝したブリュワーズのクローザーとして60試合に登板して58回2/3を投げ、4勝2敗34セーブ、防御率1.23、102奪三振をマーク。35度のセーブ機会で失敗は1度しかなく、成功率97%という絶対的クローザーとして地区優勝に大きく貢献した。

同誌の年間最優秀選手は1969年に表彰がスタート。最多受賞はバリー・ボンズの3度で、イチローはア・リーグMVPとなった2001年や史上最多の262安打を放った2004年にも受賞しておらず、大谷は日本人選手としては初受賞となった。

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